- Audio Episode #3 -
| 脚本 | 監督 | 初回放送日 | キャスト | ゲスト |
|---|---|---|---|---|
| James Goss | Kate McAll | 2009/7/2 | Captain Jack Harkness ... John Barrowman Gwen Cooper ... Eve Myles Ianto Jones ... Gareth David-Lloyd |
The Duchess ... Jasmine Hyde Mr Daz ... Amerjit Dew Mahajan ... Ravin J Ganatra Gissing ... Richard Mitchley |
謎のエネルギーフィールドを追ってインドのデリーまでやってきたトーチウッド。フィールドの中心ちかくを監視するイアントの前でキャプテン・ジャック・ハークネス宛のコンテナが届けられた。シリコン・バレーから送られたその荷物は蒸気機関車で運ばれてきた・・・。
やがてフィールドが再び拡散し、そのフィールドの中に入った人々はトーチウッドの3人を除いてすべて消えてしまった。ジャックは消えた人々はあらかじめマークをつけられていたのだろうと推測する。3人はフィールドの中心へと向かう。そしてそこでジャックは80年前に消えたはずの建物を見出した−それはトーチウッドのインド支部だった。
豪華な建物に入った三人を迎えた執事のダーズはすぐにジャックのことを思い出し、80年ぶりの来訪を歓迎した。支部のリーダーが誰か問われてダーズはダッチェス(女公爵)だと答える。生きているとすれば100歳近いはずと驚くジャックの前に姿を現したのは、ボールガウンをまとい古風な銃をもつ若い美女だった。
ダッチェスは昔の約束だと言ってジャックを撃とうとするが、ジャックは人々を消失させるエネルギー・フィールドのことを説明してなんとか話を聞くように説得する。そのやりとりを見ていたグウェンとイアントは、ダッチェスはジャックの昔の愛人だろうと見当をつけるのだった。
インド支部はヴィクトリア女王によってインドのエイリアン装置を収集するために設立された。しかし大英帝国がその植民地を手放す時期が近づき、1924年、全ての収集物をイギリスに送るためにジャックが派遣されたのだった。グウェンはいまだになんらかのエイリアン装置が残っていてエネルギー・フィールドを生成したのではないかと疑う。彼女が歳をとっていないことはその証拠と思われた。ダッチェスはそれを否定するが、イアントとグウェンが建物の中を調査することは許可した。
ダッチェスの副官のギッシングに伴われて二人はアーカイヴだった倉庫を調べるが、エイリアン装置の痕跡は見つけられなかった。イアントはここに届けられたコンテナのことを思い出し、二人はそれを見せるようギッシングに頼む。
ダッチェスと二人になったジャックは彼女が歳をとっていない理由を問いただす。ダッチェスはエイリアン装置の残した放射線が、インド支部とそのメンバーを建物ごと1924年のまま保存しているのだと説明する。だがジャックにはそれが疑わしく思われた。インド支部を閉鎖したことを責めるダッチェスに、もしやり直せるなら違う判断をしただろうとジャックは答える。
ダッチェスはジャックに、一つだけエイリアン装置が残っていることを告白する。それはタイム・ストア、つまり冷蔵庫のように時空を保存する装置だった。彼女は世界の変化を拒否してトーチウッド・インドの最後の日である1924年の2月24日を保存したのだった。だがタイム・ストアを維持するには膨大なエネルギーが必要だった。しかも保管した時点が過去に遠ざかるにつれて、必要となるエネルギーは増していくのだった。そしてついにジャックは恐ろしい真実に気づく−そのエネルギー源がなにか、デリーの人々がどこに消えたのかを。
コンテナを見つけたグウェンとイアントに、技術者のマハジャンはそれがワイヤレス通信のトランスミッターだと説明する。彼はそれを使ってエネルギーフィールドを増幅する計画なのだった。秘密に近づきすぎた二人は捕らえてタイム・ストア装置に加えられてしまう。
ダッチェスはジャックに、エネルギー・フィールドを増幅すれば地球全体を保存するだけのパワーをタイム・ストアに与えることができると説明する。そうすれば彼らは1924年からまたやり直すことができると。それは数億の人間を殺すことにほかならなかったが、彼女はインドの人々をエネルギー源にすることになんの良心の呵責も感じていなかった。
ジャックは彼女を拒絶し、用済みになったマハジャンとともにタイム・ストア装置に送り込まれる。ジャックが不死の体を盾に時間をかせぐ間に、マハジャンは電話を使ってトランスミッターにアクセスし、シャットダウンさせた。装置から逃れたジャックはダッチェスに逃げるように懇願するが、彼女はとどまることを選ぶ。行き場を失ったパワーがフィードバックを起こし、タイムストアを内破させると、トーチウッド・インドは永遠に1924年に閉じ込められたまま消滅した。