- Season 1 Episode #10 -
時空の裂け目をとおって過去の飛行機がカーディフに現れた。飛行機に乗っていたのはパイロットのダイアン・ホームズと二人の乗客、エマ・ルイス・カウウェルとジョン・エリス。彼らの主観的時間では離陸して30分しかたっていないが、彼らが出発したのは1953年12月18日だった。
ジャックは三人を「ハブ」に連れて行き、彼らの飛行機がタイムスリップしたのだと説明する。信じようとしない彼らにトシコはさまざまな記録を見せた。ミレニアムを祝う群集、50年代から現在までのカーディフ湾の開発記録、最新型の飛行機の設計図。ダブリンを目指して出発した彼らの飛行機は目的地にはつかず、海に墜落したと考えられていた。エマの両親はすでに亡くなっていたが、ジョンは息子のアランがまだ生きているか知りたがる。ダイアンには身寄りがなかった。ジャックとグウェンは彼らを地元のホステルに泊まらせる。
翌日、ジャックは三人が現代で生活を始められるよう新しい身分を準備した。ジョンは名前くらいは残しておいてほしいといい、ジャックもそれを受け入れた。イアントは身の回りの品を買うために彼らを近所のスーパーに連れて行く。彼らは多くの商品や最新のテクノロジーに魅せられる。そのあとジョンは昔の自分の住所を訪れるが、建物はすでに閉鎖されていた。ジョンはジャックに息子を探してほしいと頼む。
エマがホステルの同年代の少女たちと飲んだり歌ったりして楽しんでいるところにジョンが帰ってくる。ジョンはエマをはしたないと叱りつけ、エマはグウェンに連絡して彼女の家に泊めてくれと頼む。グウェンはリースにエマを従妹だと偽ってしばらく滞在させることにした。
いっぽう、オーウェンはダイアンを食事に連れ出す。ダイアンは飛行機を操縦したいというが、ライセンスが無効になっているためそれはできないのだった。オーウェンは彼女が新しい生活になじめるよう今の世界のことをいろいろ話してきかせ、そのうちに二人の間に親密な感情が生まれる。オーウェンは彼女を自分の家に連れていき、そのまま夜をともにした。
ジョンの息子のアランはアルツハイマー症におかされ施設に入っているとわかった。ジョンは彼を訪ね、アランがほとんど何もわからず、父親の自分のことさえ認識できないことに絶望する。
日がたつにつれダイアンは飛行機を操縦できないことに苛立ちを募らせ始める。エマは服飾ブランドの仕事に応募して採用されるが、勤務先がロンドンだときいてグウェンは不安に思い、カーディフで仕事を探すよう説得する。しかしリースにエマが従妹ではないことが知られてしまい、彼女が何者か説明することもできないためそれ以上エマを滞在させておくわけにはいかなくなった。エマはグウェンに見送られてロンドンへと旅立っていく。
ジョンは昔の家で排気ガス自殺を図るが意図を察して追ってきたジャックに止められる。ジャックはまた家族を築き新しい仕事につくこともできると励ますが、ジョンはもうずっと昔にそういうことはすべてやったと答える。彼はジャックに威厳をもって死なせてほしいと頼み、ジャックは彼の意思を尊重して彼が再び車のエンジンをかけるのを止めなかった。
50年前に出発した時と同じ気象条件がそろったことを知ったダイアンは、時空の裂け目が再び開くことを期待して自分の飛行機で出発しようとする。オーウェンはもとの世界に戻れる可能性はないと止めるが、彼女はこのチャンスを逃したくないといい、自分のスカーフをオーウェンに残して飛び立っていく。