- Season 1 Episode #9 -
ユージーン・ジョーンズは気がつくと幽霊になっていた。彼の肉体は轢死体として道路わきに横たわっているが、彼はその事故についての記憶を失っていた。彼はトーチウッドのメンバーが事故現場の調査にやってきたのを見るが、彼らは”幽霊”のユージーンの存在に気づかない。ユージーンはよくトーチウッドの調査現場にあらわれ、チームは彼を「エイリアン・グッズ」を見せたがるオタクとして扱っていた。ユージーンの携帯にユージーンの母親から電話があり、グウェンは彼女にユージーンの死を告げる。
ユージーンは子供のころ数学に才能を見せたが、学校対抗の数学大会でミスをして父親を失望させる。彼の父親はその日姿を消し、ユージーンはそれが自分のせいだと思い続けていた。彼の科学の教師は彼を励ますために空から落ちてきたエイリアンの目だといって丸いガラス玉を彼にプレゼントする。これをきっかけにユージーンは地球外生命やUFOに興味を抱くようになった。いつかエイリアンがその目を取り返しに来ると考え、さまざまな「エイリアン・グッズ」を収集し、やがてトーチウッドの周辺をうろつきはじめたのだった。
彼の死はただの交通事故と思われたが、グウェンは何かの事件に巻き込まれたのかも知れないと彼のコレクションを引き取ってくる。やがてカーナヴォンで彼を轢いた車とドライバーが発見され、事件は解決したものとみなされた。
グウェンは彼の職場に行き、彼が落ち込んでいる同僚をオーストラリアに行かせようと「エイリアンの目」をe-ベイに出品したことを知る。ユージーンはアメリカに移住したと聞かされていた父親が実はカーディフの自動車修理工場で働いていたことを知り、厭世的になって発作的にコレクションを売ろうとしたのだった。最初はなんの動きもなかったのだが、数百ポンドの入札を皮切りに値段がつりあがり、オークションの最後には1万5千ポンドで落札された。ユージーンは落札者がエイリアンなのではないかと密かな希望を抱いていた。
ジャックはグウェンに調査を打ち切るように命じるが、ユージーンの「エイリアンの目」が高額で落札されたと聞くと、相手の過去を透視できる「ドゴンの第六の目」かも知れないという。面白く役に立つので人気があるコレクターズ・アイテムだとグウェンに教えたジャックは、休日限定で調査を進めることを許可した。
グウェンはユージーンが行く予定だった博物館のブラックホール展に行き、ユージーンの友人のゲイリーに出会う。彼はグウェンに、入札額を吊り上げたのが自分と悪友のジョシュだったと告白した。最初はユージーンが落ち込まないように入札したのだが、本当のコレクターが入札して価格がつりあがっていくと、ユージーンから「エイリアンの目」を買い叩いてコレクターに転売しようともくろむ。
落札者と落ち合う予定だった「ハッピー・クック」というダイナーに来たユージーンはゲイリーとジョシュがいるのを見つける。彼らが入札額を吊り上げて本当の入札者との出会いをフイにしたと知ったユージーンは「エイリアンの目」を飲み込み、ダイナーを飛び出す。そして車の前に飛び出してしまったのだった。
真実をつきとめたグウェンはユージーンの父親に連絡をとって息子の死を告げた。その後彼が火葬されるところに立会い、灰の中から「エイリアンの目」を回収する。うっかりして車道に出て車に轢かれそうになったグウェンを”幽霊”のユージーンが助けた。彼は半ば現実の存在になり、周囲からも見えるようになっていたのだった。助けてくれたお礼にグウェンがキスをすると、ユージーンはそれを思い出に家族や友人に見守られて白い光の中に消えていった。