- Season 1 Episode #13 -
世界中で異変が起こっていた。タージ・マハールの上のUFOや、市民戦争時代の兵士と武力衝突する機動隊がニュースで報じられる。それはテロのレベルで片付けられる事件ではなかった。
UNITを含む世界中の研究所からトーチウッドに問い合わせが入っていた。トシコのシミュレーションでは、すべての事件の中心地はカーディフのトーチウッド3にあった。リフト(時空の裂け目)が広がりつつあり、そこから時間がこぼれ出ているのだった。1941年にタイムスリップしたジャックとトシコを助けるためにリフトを開いたことの副作用だった。
14世紀のペスト患者が現れたことから、ジャックはオーウェンとトシコにかつて伝染病病棟があった病院を調査させる。ジャックとグウェンはグウェンのもと同僚、アンディ巡査に呼ばれて警察が逮捕したローマ時代のコスチュームの男に会う。彼は本物のローマ時代の兵士なのだがアンディには理解できず、二人は結局その兵士を「ハブ」に連れ帰って独房にいれた。
ジャックとトシコが1941年にタイムスリップしたダンスホールの管理人、ビリス・マンジャーがメンバーそれぞれの前に現れ、オーウェン、イアント、トシコには彼らが失ったものの再生を示唆してリフトを開くようそそのかす。ただグウェンだけは、リースの死を示唆される。
リースの死を恐れつつもリフトを開くことには懐疑的だったグウェンはリースを「ハブ」に匿う。しかしそこにビリスが現れてリースを殺し、最後の抵抗勢力だったグウェンがリフトを開くことに同意するよう仕向けた。
リフトを開くためのセキュリティ・プログラムを解除するにはトーチウッドのメンバー全員の生体認証が必要だった。ジャックをのぞく4人は認証に必要なデータを入力し、ジャックは断固として阻止しようとするが、オーウェンに撃たれて斃れる。彼の指紋をシステムに入力するとリフトが開き始めた。
ジャックが息を吹きかえしたときカーディフを地震が襲い、チームは「ハブ」から撤退することを余儀なくされる。彼らを待っていたビリスは「大いなる獣の息子にして時が始まる前に作られし者」アバドンが復活したことを宣言した。アバドンとは『ヨハネ黙示録』に現れる「滅ぼす者」だった。
巨大な獣の影がカーディフを覆い、その影に入るものはみな死んでいく。グウェンはそれを郊外までおびき出し、ジャックがアバドンの前に不死の体を投げ出した。そのエネルギーがジャックを殺すと、逆に彼からアバドンへエネルギーが逆流する。やがてアバドンは自分のエネルギーのために死に、リフトは閉じられた。
グウェンは死体のようになったジャックを「ハブ」に連れてかえる。生命の兆候が見られないまま数日がたち、グウェンもついにあきらめようとしたとき、彼は息を吹き返した。ジャックとチームのメンバーはぎこちないながらも再会を喜びあった。
オフィスで特殊なガラスのジャーに収められたドクターの手を見ていたジャックはターディスが実体化する音を聞く。その後、チームはジャックが姿を消したことを知った。