- Season 2 Episode #10 -
映画館 「エレクトロ」がカーディフの古い歴史フィルムを上映する博物館として再オープンされた。オープニングに上映された、昔のカーディフの通りを撮影したモノクロ映像の中には見知らぬ旅芸人の映像が混じっていた。支配人がリールを取り替えようとするがフィルムは勝手に回り続ける。偶然上映会に来ていたイアントは旅芸人たちの中にジャックの姿を見つけ、さらにフィルムに捕らえられていたゴーストメイカーとパールの二人がフィルムから抜け出して実体化するのを目撃する。
二人の旅芸人は夜の町を徘徊し、人々の最後の息を特別な銀のフラスクに集めていった。残された犠牲者は心臓は動いているが呼吸をしない生ける屍となっていた。犠牲者の数は増え続け、チームは彼らの病状を検査するかたわら、昔の旅芸人の一座について調査する。ジャックもかつてそうした一座に加わって「死なない男」という出し物を演じていた。イアントが上映会で見たのはその頃のジャックだったのだ。当時ジャックは雨の夜に現れる「夜の旅人たち」という謎の一座を調査していた。彼らが何処へともなく去った後にはいつも多くの行方不明者が出るのだった。
ゴーストメイカーはフィルムに捕らえられたほかのメンバーも実体化させようともくろむ。一方、ジャックは彼らを再びフィルムに撮影し、フィルムを感光させてしまえば彼らを現実世界から消滅させられるのではないかと思いつく。ゴーストメイカーによって銀幕から実体化した一座のメンバーをジャックはホームヴィデオで撮影し、フィルムを太陽光にさらすと一座は消滅した。しかし消え去る瞬間にゴーストメイカーは人々の最後の息を集めたフラスクを宙に放る。イアントが必死で追ったが、多くの息は失われてしまった。病院に収容されていた犠牲者たちは一人の少年を除いて死んでしまう。イアントとジャックは少年に最後の息を戻し、彼だけは生き返ることができた。ジャックは銀のフラスクをトーチウッドの保管庫に収めた。
「夜の旅人」の脅威は消えたが、まだ世の中には彼らを捕らえた多くの古いフィルムがあるはすだった。ジャックの不安を裏付けるようにあるガレージセールで古いフィルムケースが買い取られ、それが開けられたとき「ハブ」にいたジャックは遠くにカーニヴァルの音楽を聞くのだった。