- Season 2 Episode #11 -
7ヶ月前、ジョナ・ベヴァンという少年がカーディフ・ベイ・ブリッジの上で忽然と姿を消した。グウェンの元同僚のアンディはジョナが消えたあとジャックの姿が監視カメラに捉えられていたことからグウェンに調査を依頼する。グウェンはトシコの協力を得て、リフトで負のエネルギー放出が発生したタイミングと失踪のタイミングが一致することを探り出す。二人はリフトは一方通行ではなく、こちらの世界から人が吸い込まれているのではないかと推測する。グウェンはジャックに調査結果を報告するが、ジャックはエネルギー放出がいつ発生するか予測できない以上、できることはなにもないと言って調査の打ち切りを命じる。
グウェンはジャックの命令に反して調査を続けるが、プライベートな時間を削ったためにリースとの間がぎくしゃくしてしまう。「ハブ」に戻ったグウェンはジャックに調査を続けさせてほしいと頼むが、ジャックは相変わらず許さない。しかしイアントがこっそり彼女にある座標を教え、グウェンは単身その座標にあるカーディフ湾の小島、フラットホルムに向かう。そこにはリフトに吸い込まれたあと奇跡的に戻された17人の行方不明者を収容する施設があった。
ジャックもまたその施設を訪問しているのを知ったグウェンは彼を糾弾し、ジョナと会わせるように要求する。ジョナは失踪してから7ヶ月の間に40年も年をとり、外見もすっかり変わり果てていた。リフトに吸い込まれた彼は灼熱の惑星にたどりつき、そこで救助船に収容されて恒星の爆発で恒星系が焼き尽くされるのを目撃したのだった。
グウェンを伴って施設を出たジャックは、リフトから戻され、社会復帰が不可能な人々のためにこの施設を作ったのだと教える。はじめのうち、彼らは「ハブ」の地下の独房に収容されたのだが、近年そうした人々が増えたためにジャックは彼らをフラットホルムに匿うことにしたのだった。
グウェンはジョナの母親のニッキを施設に連れて行き、ジョナに引き合わせる。彼の変わり果てた姿に最初は息子と認めるのを拒んだニッキもやがて心を開き母子は抱き合う。ニッキは息子を引き取りたいというが、施設のスタッフに部屋を出るように命じられる。言い争ううちにジョナはこの世のものとは思えぬ叫び声をあげ始めた。リフトの彼方の経験は彼の精神を崩壊させ、1日のうちほとんどの時間、彼は休むことなく叫び続けているのだった。
一週間後、グウェンはニッキのもとを訪れ、彼女が望むときにジョナを訪問できるよう計らったと告げる。だが彼女は息子の部屋を片付け、もう自分にはなんの希望もない、あの島のことはほかの失踪者の家族には教えないでほしいと頼むのだった。