- Season 2 Episode #13 -
カーディフ市内に戻ったチームはリフトの活動が4箇所で起こっているのにあわせて別行動をとる。グウェンとリースは4人の幹部警官が怪物に惨殺されたというアンディからの連絡を受けて市警本部に向かう。そしてトシコとイアントは幽霊が出たという市の中央コンピュータ・センターへ、オーウェンは正体不明の生物が野放しになっているセント・ヘレン病院へと向かった。
ジャックは「ハブ」に戻り、そこでキャプテン・ジョン・ハートと再会する。ジョンはジャックを射殺し、彼が蘇生する前に武器を奪って鎖で縛り上げた。ほかのチームメンバーにそれぞれ今いるビルの屋上に出るよう命じたジョンはジャックをつれてカーディフ城の上に瞬間移動し、メンバーが見守る中カーディフの一部を爆破した。
そのあとジョンとジャックは紀元27年まで時間を移動する。ジョンはそこで自分の行動は爆弾を体に仕込まれ、脅迫されたためだったと告白する。黒幕はジャックの弟、グレイだった。グレイは彼を誘拐したエイリアンに拷問され、死体とともに取り残されていたところをジョンに発見されたが、自分を置き去りにしたジャックを憎んでいた。二人の前に姿を現したグレイはジョンに命じてジャックを生き埋めにさせる。ジョンは別れのしるしに墓穴に横たわったジャックの上に自分の指輪を投げ込み、彼を生きたまま埋葬した。
現在のカーディフではグウェンが幹部を失って混乱する市警本部でテロ対策の陣頭指揮をとっていた。トシコとイアントは市のコンピュータの大半がオフラインになっていることを発見する。ビルの地下にあるケーブルがホイックスというエイリアンに食べつくされていたのだった。調査にいったオーウェンがそれを捕獲したが、すでにターンミルの原発は制御不可能になっていた。トシコとイアントは原子炉のメルトダウンを回避するため発電所に向かう。
いっぽう、トシコから「ハブ」でリフトの活動が見られると報告されたグウェンはそこでジョンを発見し、射殺しようとするが、ジョンはほかに選択の余地がなかったと説得する。グレイが約束したとおりジョンの体に埋め込まれた爆弾は不活性化された。だがグレイは自ら現在のカーディフに現れる。彼はウィーヴィルを操作する信号を発信して彼らを地下の棲家から呼び寄せ、人々を攻撃させた。トシコとイアントもウィーヴィルのため発電所にたどりつけず、”歩く死体”となって以来ウィーヴィルに攻撃されなくなったオーウェンが発電所に向かった。「ハブ」ではグレイが地下の独房にいたウィーヴィルを開放してジョンとグウェンを襲わせたが、トシコとイアントが到着して彼らを救った。
グウェン、ジョン、イアントが傷ついたウィーヴィルを独房に戻そうとすると再びグレイが現れ、彼らをウィーヴィルもろとも独房に閉じ込めてしまう。さらに彼は原発に着いたオーウェンと連絡をとるトシコも銃撃する。復讐が成就されたかに見えたとき、地下のモルグから何かを叩く音が聞こえた。
グレイが騒音のするチャンバーを開くと、そこにはジャックが横たわっていた。ジョンの指輪は追跡信号を発しており、それに気づいた1901年当時のトーチウッドによって助け出されたジャックは、グレイが来る日まで自分をコールドスリープさせたのだった。ジャックは1900年のあいだ土中で苦痛を耐え忍んだことで自分を許してほしいと頼むが、グレイは拒絶した。それでもなお兄弟は再会の抱擁をかわし、ジャックはグレイをクロロフォルムで昏倒させる。
グレイに撃たれたトシコは必死でオーウェンに指示を送り続けた。彼が原発に着いたときにはすでに原子炉を停止させるには遅すぎ、建物を冷却水で満たすことでメルトダウンを防ぐしかなかった。トシコはタイムラグを設けてオーウェンが脱出する時間を稼ごうとしたが、わずかに間に合わずオーウェンは閉じ込められてしまう。自分自身も失血のために死が近いことを意識しつつ、トシコは狼狽したオーウェンをなだめた。そうするうちにもオーウェンが閉じ込められた部屋に冷却水が流れ込んでくる。
ジャックと独房から開放されたメンバーは「ハブ」のメインフロアに戻って負傷したトシコを発見する。傷は重く彼らには鎮痛剤を打つ以外になすすべはなかった。彼女はオーウェンの状況を説明し、ジャックの腕の中で息をひきとった。
ジョンが見守る中、ジャックは意識不明のグレイをコールドスリープ用のチャンバーに収容した。ジョンは彼を殺すよう進言するが、ジャックは拒絶する。
グウェンとジャックがトシコとオーウェンの私物を整理するかたわら、イアントはシステム管理者としてトシコとオーウェンの最終ログアウトを実行していた。トシコのログアウト・プロシージャーが始まると彼女が生前に仕掛けていたビデオ・レターが再生される。3人はトシコが最後の別れとオーウェンへの愛の告白、そしてジャックへの感謝を語るのを静かに見届けた。