- Children of Earth: "Day One" -
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1965年、スコットランド。10数人の子供たちを乗せたバスが夜の荒野の真っ只中で停車した。そしてバスを降りた子供たちは一人を除いてまばゆい光の中に飲み込まれた。
2009年。ある朝、グウェンは突然動きを止めた子供たちを目撃する。それはほんの数十秒のことだったが、やがて同じような現象が世界中で報告されはじめる。異変は英国時間の朝8時40分ちょうどに起こっていた。内務省の事務官、ジョン・フロビシャーもUNITのオドゥヤ大佐から子供たちの異変の報告を受ける。
ジャックとイアントは寄生性のエイリアンを回収するために聖ヘレナ病院に行き、医師のルペシュ・パタンジャリと知り合う。彼らがトーチウッドだとわかると、ルペシュは遺体の紛失事件について相談するためにロアルド・ダール広場まで彼らを追ってきた。ジャックがオーウェンの後任としてルペシュに興味をもっていることに気づいたグウェンは、リクルーターを買って出て彼と話をする。その最中に再び子供たちに異変が起こった。今度は彼らはただ動きを止めただけではなく、まったく同じ異様な口調で"We are coming"と繰り返した。
ジャックは内務省のフロビシャーに連絡をとるが、新入りの事務員のロイス・ハビバはトーチウッドを知らず取り次ごうとしなかった。ジャックらは世界各地から配信された子供たちの映像を調べ、それが英国時間の10時半に起こっていること、そしてどこの国の子供たちも英語でメッセージを繰り返していることから、イギリスに向けて発信されたものだと判断する。
そうした映像の中に、子供ではなく初老の男性がメッセージを繰り返しているものがあった。ティモシー・ホワイトというその男性は車で2時間ほどの特別養護施設に収容された患者であると判明し、グウェンは彼と話すために施設に向かう。一方、ジャックとイアントは子供たちの検査に協力してくれそうな人物を訪問することにした。
フロビシャーのもとを、60年代に一緒にあるミッションを遂行したデッカーが訪れる。彼はフロビシャーに、子供たちの異変の原因がかつてコンタクトしたエイリアンであること、彼らから圧縮したデータが送られてきたことを告げる。フロビシャーの報告を受けた首相は、自分の手を汚さないためフロビシャーに処理を委任する。フロビシャーがまず最初に命じたのがジャック・ハークネスの殺害だった。
ジャックが訪れたのは娘のアリスの家だった。彼女は夫と離婚し、息子のスティーヴンと二人暮しである。ジャックにとっては孫にあたるスティーヴンならば連れ出せると考えたジャックだが、アリスはすぐに彼の目論見を察してしまう。彼女は危険に巻き込まないでほしいとやんわりとジャックに警告する。
一方のイアントは姉のリアノンの家を訪れ、誕生日を忘れていたお詫びに姪のミーシャをどこかに連れて行こうと申し出るが、事件があったあとで子供たちから目を離すのは不安だと断られてしまう。しかも外に停めておいたSUVを盗まれてしまった。
グウェンはティモシーと面談し、彼がエイリアンによる誘拐から逃れた人間であることを知る。ティモシーの本当の名前はクレメント・マクドナルド、スコットランドの生まれで幼いとき両親を失って孤児院に収容されていた。あるときバスでどこかに連れて行かれ、一緒にいた子供たちが白い光に飲み込まれるのを見たと語る。彼は走って逃げたのだと。クレメントには不思議な嗅覚がそなわっており、ここ数ヶ月、そのエイリアンの匂いを感じて彼らが戻ってくるのを予知していた。そして彼はグウェンに彼女が妊娠3週間だと告げる。
アリスの家を出たジャックはルペシュから連絡を受け、病院に向かう。不審な死をとげたという遺体を検分しているジャックをルペシュは背後から射殺する。ルペシュは内務省のスパイとしてトーチウッドに潜入する予定だったが、計画が変更になったためにジャックをおびき出す手伝いをしたのだった。エージェント・ジョンソンはジャックが蘇生する前に彼の体に爆弾を埋め込み、口封じのためにルペシュを殺害する。
トーチウッドがクレメント・マクドナルドについて照会していることが内務省の情報網に探知されると、クレメントを捕らえるよう指令が出された。だが彼はいち早く危険を察知し、施設を抜け出していた。
ジャックは政府が自分たちに敵対するように動き始めたことを察知してハブに戻る。そこではグウェンがエイリアンのスキャナーで自分の胎児を確認していた。祝福するジャックが彼女の手にふれると、スキャナーはジャックの体もスキャンして爆弾の存在を検知する。抗うグウェンとイアントを避難させ、二人が外に出るのとほとんど同時に爆発がロアルド・ダール広場を吹き飛ばした。